高尾山大火渡り祭は、八王子市にある高尾山薬王院有喜寺(たかおさんやくおういんゆうきじ)=薬王院のお祭りです。
高尾山大火渡り祭は、高尾山恒例行事として永く伝承され、毎年3月第2日曜に行われます。
高尾山大火渡り祭は、高尾山本尊、飯縄大権現の衆生救済の御誓願に基づき、
真言密教加持の極致である御護摩(おごま)=浄火により災厄を払う火の行を修行することで、
世界平和、息災延命、災厄消除、交通安全、身上安全等を祈念するものです。
御護摩を修行する行者は、心身修練の功を積んだ高尾山の山伏ですが、
高尾山大火渡り祭当日、一般の参拝者もこの行事に参加でき、
参加するだけでご利益があるそうです。
また、大火渡り護摩の浄火を渡ることで、
更にその身の災厄を払う功徳もあると言われています。
高尾山は明治の森高尾国定公園に指定され、
日本百景や2007年ミシュランガイドで三つ星観光地にも選ばれています。
年間の登山者数は250万人を超え、世界一の登山者数を誇っています。
その高尾山の中腹から頂上よりの辺りに、高尾山薬王院有喜寺があります。
薬王院は、天平16年(744)聖武天皇(しょうむてんのう)の勅令により、
東国鎮守の祈願寺として行基菩薩(ぎょうきぼさつ)によって開かれ、
以来修験道の根本道場として現在まで続いています。
薬王院という名は、創建当初に薬師如来をご本尊とした事に由来します。
現在は「成田山新勝寺」「川崎大師平間寺」と並ぶ、
真言宗智山派の大本山として知られています。
現在のご本尊である飯縄大権現(いいづなだいごんげん)は、
南北朝時代の永和年間(1375)に、京都醍醐山より俊源大徳(しゅんげんだいとこ)が入山し、
八千枚の護摩供養秘法の後、奉祀しました。
また、高尾山といえば天狗が有名ですが、
天狗は飯縄大権現様の眷属(けんぞく)、随身として、
除災開運、災厄消除、招福万来など、衆生救済の利益を施す力を持つとされています。
高尾山は古来、修験道のお山といわれています。
現在も、蛇瀧(じゃたき)と琵琶瀧(びわたき)の二瀧を水行道場として一般信徒に開放しています。
高尾山薬王院有喜寺
東京都八王子市高尾町2177
0426-61-1115
参考:
高尾山薬王院